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運命(仮)
貴女は言った。
私が殺されても、助けに行くって。
だから、私は殺されに行く。
それでもいいよね?
貴女は言った。
「愛してる」
「駄目だっ、駄目だっ、駄目だっ、だめだああああああああああああっ!」
私が殺されても、助けに行くって。
だから、私は殺されに行く。
それでもいいよね?
貴女は言った。
「愛してる」
「駄目だっ、駄目だっ、駄目だっ、だめだああああああああああああっ!」
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清清しい陽気に恵まれた今日は、聖徳太子と面会。この国のお姫様らしいが、人々の噂だとそんなに気品の溢れた人ではないようだ。人々と言うのは朝廷の方々なのだが。
だが、僕が見た太子は可愛らしく気品の或る姫だったと思う。冷静で頭が良さそうで何でも出来る。そんな女性だったと思う。記憶違いかな、といつも思ったりもするが、極稀に僕と同意見の人もいる。だから、少しだけ一安心できる。
そういえば、この国は危機に曝されているらしい。太子の暗殺とか色々絡んでいるだろうけど、詳細は誰でも教えてくれない。僕だってもうすぐ成人だと言うのにそんな扱いは酷いと思う。朝廷の人々はまだ僕のことを子供だと思っているのだろう。全く、と溜め息をつきながら正装に腕を通す。念のため、鞘を差しておく。僕だって一応は有名人だ。太子の次の次の……とりあえず、身の危険はある。だから、防具は必須なのである。
伸びをし、遅刻をしないように一歩踏み出す。久しぶり、いや、初めての太子との対面。僕の心は疼き出していた。
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多分、僕と太子が対面したのは幼い頃だったと思う。彼女は鞠付きをしていた。両親も友達も何もいない僕は、一人で原っぱで昼寝をしていた。その時、顔面に小さな鞠が当たったような気がしていた。心配そうに覗いていたのは誰でもない、太子だったに違いない。
「だいじょーぶですか?」
一瞬にして、僕は恋をした。こんなに美しい人がいるなんて、初めて知った。その頃は太子なんて偉大な存在知らなかった。
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僕は時折小躍りをしていた。なんとも滑稽なんだろうと自分でも罵りたくなったが、こんな嬉しいことはこれから先もないだろう。だから、今、嬉んでおくしかないのだ。すると、厳つい人が門前に立っているのが見える。大豪邸といった方がいいのだろうか。後ろには物凄い大きさの建物がある。渡り廊下を歩いたらすぐなんて、どうにかしてる。この建物は。
近づいていくと、すっと厳つい人達は引いていく。うん、やっぱり僕にも権力はあるようだ。恐る恐る重い扉を開けると、其処には輝かしい世界が待っていた。
其の世界は女性ばかりだった。周りを取り囲んでいるのも、綺麗な服を着た綺麗な女性。そして、中央に座っているのが……青いジャージを着た聖徳太子?大きな瞳と長い睫毛、小さな唇に背中まで伸びた髪は噂通りの彼女だ。挙動不審に目をぱちくりさせている僕を見かねてか、周りの女史は一旦引けていった。僕と太子、二人だけになる。しかし、喉が渇いてか僕の口からは言葉が出ない。すると、先程まで無口で僕を睨みつけていた太子がいきなり声を出したのだ。
「あーーーーーーーーーっ! 小さい時、会った事あるよーな気がするぅっ」
「えとー……」
「まず、挨拶でしょ」
「あ、はい。初めまして。使者として選ばれました。小野妹子です」
「うんうん」
頷きながら笑みを浮かべる。彼女はとても可愛らしい。
「どうぞ宜しくお願いします」
「此方こそ、お願いします。妹子」
小鳥のようなすがすがしい声。屈託の無い笑顔。やっぱり、この人は変わっていないのだ。お気楽になろうとも何になろうとも、聖徳太子は聖徳太子であり、僕の憧れの人なのだ。次第に顔が綻んでいくのが判る。すると、いきなり太子が大声を出した。
「もう、妹子かわゆいーっ!」
と言いながら立ち上がり、僕に擦り寄ってきたのだ。当然、僕の頭は空っぽになった。嬉しさ半分、驚き半分で僕の思考回路は異常を来した。そして、目の前が真っ暗になった。しかも、格好悪い……鼻血を出しながら。
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「ねえ、鬼男くん」
書類を前に頬杖をつきながら男は青年に問いかける。その声は一度聞くとやさしく聴こえるが、鬼男と呼ばれた青年にはとても恐ろしく聴こえた。いつもとは違う声色に鬼男は驚いたが、直ぐにしゃんと背中を伸ばして「何ですか?」と尋ねた。男は唸りながら考え込んでいた。暫しの沈黙が流れる。
「いや、特にこれってことでもないんだけど……」
鬼男は突っ込みをいれようと構えたが、また男は声色を変えて、しかも似合わずの笑みで言った。
「多分、私たちの想像を超えるようなシナリオが出来上がるかもしれない」
「だいお……?」
「いや、何でもない。うし、今日もゴメスのところに行ってからかってこよーっと」
閻魔大王、其れが彼の名前だった。
next
また続き物(笑)。
で、でも今回は妹太で太子女体化なんだからね!(くぎ○ボイスで)
太子は女でも変態だといい。
芋はにょ太子に苛められればいいと思うよ。
妹太だけど、ほんとは太妹になっちゃったりするかも。
でも、太子はほんっとにお姫様立場になる(かもかも)。
とりあえず、閻魔は怪しい存在で鬼男くんは毒はいってねー!(何
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